by ドロンジョ様の酒と薔薇の日々
酒場で話した100のコト
~君と私のはしご酒~
どんなに美味しいつまみより 君との会話が1番のつまみ 今夜はどこでつまもかな?ドロンジョ様は今日も行く!
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どこまで我慢が出来ますか?


「お前はどうして一々俺に対して否定的なんだ?」

そう言って、昔、私を張り倒した男性と飲んだ。

その当時、私は彼に恋をしていた。
通常ならば、好きな人の話は真剣に聴き、そして、好かれるように
相手が喜びそうな返答をするのかも知れない。
だけど、私の場合はそうではなく、真剣に聴いた分、真剣に本音の言葉を返していた。
それが、悪かったのだろう。彼と私はぶつかってばかりいた。

そんな彼と私がぶつからずに楽しく話せるようになったのは、
出会いから10年もの時が過ぎてからだ。
彼に対する恋心が皆無になり、彼が私にとって、とても不可解な発言をしても
真剣に受け答えしたりせずに、適当に流す方法を覚えたからだろう。

でも、この日ばかりは、あともう少しで大喧嘩になるところだった…

待ち合わせは彼の行きつけの焼鳥屋だった。
店に向かう私の頭の中は「レバー」でイッパイである。
ところが、店に着くと、先に店に入っていた彼は、

「出よう」

と言って、私の希望など聞く気は無く、勝手に出て、勝手に歩き出した。
これがまず、1度目の苦笑・・・

「どこに行くんですか?」

「お前に新しい店を教えてやろうと思ってさー
 アツアツ料理と生ハム料理が美味しい店なんだよ」

「へー、何処だろ?」

「お前は知らないよ。

 お前みたいに自分の足で歩いて

 店を探さない奴が知るはずない


2度目の苦笑・・・ 我慢、我慢・・・

そう言って連れて行かれたのは、私が8年も通っているバーの隣にある店だった。

「なんだここか~っ!」

何度も前を通り、何度も中も覗いたことがある。
だけど、残念ながら入ったことはなかったので

「ここなら私も知ってるよ」

とは言えない。そんな事を言ったら、また、発狂されてしまう・・・

店はいつも混雑している人気の立ち飲みバル。
この日も詰めて貰わなければ、余裕があるテーブルは無かった。
ところが、彼は2人の男性が使っている小ぶりの丸テーブルの脇に

「4人で使うのが当たり前だろ?」

と言った顔で何も言わずにドスンと荷物を降ろした。
その行動に2人の男性はかなりムッとする。

立ち飲み屋で譲り合いの精神が無く、我が物顔でテーブルを占拠するのはどうかと思うが
「ここ良いですか?」と声を掛けないのもマナー違反だと私は思うので
彼がトイレに言った隙に私は男性たちに声を掛ける。

「ここお2人ですか?後でお連れの方が来るとか無いですか?」

すると、彼らはニコリともせずに

「は?2人だけど」

と感じが悪い。

「じゃあ、ここを使って大丈夫ですか?」

間が合った後にイヤイヤ頷いて頂いた。

彼がトイレから戻り、料理が運ばれてくる。
お店の女性が料理を真ん中に置いたので、自分達側に寄せる。

「余計なことはしなくて良いって!」

「でも・・・」

「良いんだよ!」

3度目の苦笑・・・ 我慢、我慢、我慢・・・

暫くして、彼が話し始めたテーマは「愛人」。
最近、彼は「愛人が欲しい」という話ばかりしている。

「結婚する前は、既婚者が浮気するのは最低だって言ってなかった?」

「言って無い。それは勘違いだよ。

 不倫は最低だけど、愛人は良い

なんだそれは・・・

「愛人にはちゃんとお金を渡すんだから見返りがあるだろ?
 結婚してまで普通に恋愛しようなんて考えてるのは最低だって言ったんだよ」

「あー、そういうことか・・・じゃあ『お金なんか要らない。好きなの!』って女の子がいたら?」

「ありえない」

「解らないじゃん。居るかも知れないでしょ?」

「そんなの有り得ないだろ?お金じゃなくても、物をあげたりするし、

 時間をあげるって場合もあるだろうが?」


「あー・・・時間も入るのね・・・」

「当たり前だろうが!」

時間は愛人じゃなくても、恋愛だってあげると思うけど違うのか?
4度目の苦笑・・・ 我慢、我慢、我慢、我慢・・・

暫くすると、すぐ後ろで飲んでいた綺麗な女の子たちに話しかけ始める。
旬の話題だからだろう、内容は紀子様の出産話だった。
なんでも、彼の友人も愛育病院で出産をしたばかりだという。

「だから、俺、詳しいのよ。その辺りの話!」

それを皮切りに、同じ病院で出産したからと言って知るわけも無い話を語り続ける。

「別に本人達は男の子じゃなくても良かったから操作なんてしていないよ」

「男の子だとバレないために宮廷病院じゃなく、民間の病院を選んだんだよ」

「今まで可愛がられて来なかった次男の大逆転劇なんだよ」

「雅子様は離婚するんだよ」

5度目の苦笑・・・ 我慢、我慢、我慢、我慢、我慢・・・

彼は昔からこんな風に、彼の憶測を断定的に話すことが多い。
それに対して「そうかなー?」「ホントに?」と昔は言っていた。
だから「否定するな」と言われて喧嘩になったのだ。

だけど、女の子たちは「へーそうなんだー」と言いながら聞いていた。あれは、鵜呑みにしているわけじゃなく、適当に流しているからなのだろうか?

私は5度目の苦笑の時点で、我慢によるストレスが溜まり、爆発寸前だった。
そこに彼は追い討ちをかけるようにこう言った。

「お前は何で俺の言う通りにしないのかね?

 俺がそんなのは放っておけと言えば、放っておかないし

 俺があんな奴と付き合うなと言えば、付き合うし

 俺があんな店には行くなと言えば行くしなー」


「まぁ、良いじゃないですか。人それぞれ、好みも考えも違うんだし
 私が楽しくて付き合ったり、楽しくて飲みに行ったりしてるんだから

 人の幸せを奪わないで下さいよ

「違うだろうが!お前が不幸にならないようにって

 お前の為を思って止めろって言ってるんだろうが?

 本当にお前は人の言うことを聴かないんだよ」


ブチッ・・・

「いい加減にして下さい!もう、良いです!」

とうとう切れた・・・

「そんじゃ、帰ろう」

「はい、そうしましょう!」

喧嘩にはならなかった。もう、止めてくれと言っただけで済んだ・・・

そんな状況の時に私の親友が店に入ってきた。
4番目の苦笑辺りで、そっと、連絡をしておいたのだ。

「もう耐えられないから助けに来てくれない?」

彼が帰ってから、私は永遠、親友に経緯を話しつつ、愚痴をこぼした。
一体、どうして、こんなにストレスが溜まるのに会っているのだろう?
それは、憎めない所がある人だというのもあるけれど、
彼に会うと、必ず一言、名言?を残して帰るから許せるのかも知れない。

「今日の名言は笑えたよ」

「何?」

彼がこの日に残した名言はこんな言葉だった。

「男が女に好かれる秘訣を教えてやろうか?」

「って、それは、自分がモテルからってこと?」

「いや、俺が好かれないから教えてやるってこと」

「あっそう(笑)」

「男は女の半歩前を歩くと好かれる」

「え?だって、前歩いてるタイプじゃん」

「俺は3歩前を歩いてるんだよ!」

なるほど仰るとおり・・・

そこまで解ってて、どうして、この人はこうなのだろう?

面白過ぎる・・・

line
恵比寿・Tio Danjo BAR

スペイン料理の名店のバルです。私の知っている範囲では
「恵比寿の立飲みの中では一番安くて美味しい生ハムが食べられたで賞」

TioDanjo1 TioDanjo2


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あはは。例え、相手が悪くても、それを叱ったり怒ったりする方の
声が大きかったり、ガラが悪かったりすると、
そっちの方が周りにとって迷惑になったりしますよね。

ストレス発散できて良かったですね(笑)
【2006/09/18 Mon】 URL // doronjo #- [ 編集 ]
無関係
昨夜、街中でやたらと金切り声をあげて自分の子供を叱り付ける恥も外聞もない夫婦がいたので、夜闇にまぎれつつ叱り飛ばしてあげました。

夫「そんな情けない格好はやめろ!」

Atsu「情けないのはお前らだ、ばーか!」

まぁ、少し離れた所から叫んだし、同じ町内かもしれないけど、全く知らない人だったのでまぁいいかという感じです。少しストレスの発散になりました。
【2006/09/18 Mon】 URL // Atsu #mpMPsidA [ 編集 ]
AE86さん
この彼は元彼じゃないです。片想いをしてただけで。
「俺が助けてやった」っての、たぶん、言うな・・・(笑)

思い切りキレさせていただく、ってなったら、
彼も負けずに切れて引かずに大変だろうなぁー
喧嘩は弱そうだけど、口喧嘩は強そうです(笑)
というより、理論がワケわからないので
対応が難しいですっ!
【2006/09/14 Thu】 URL // doronjo #- [ 編集 ]
masateaさん
反省ってなじぇ?同じことしてます?
【2006/09/14 Thu】 URL // doronjo #- [ 編集 ]
Atsuさん
あはは、隣のテーブルでそういった人がいたとして
彼が聞いたらどうなったのだろうか?
考えたくなーい(笑)
【2006/09/14 Thu】 URL // doronjo #- [ 編集 ]
お疲れ様でした~
元彼に対して失礼かもしれませんが、こういう空気も読めないヤツに限って、「お前の為を思って」なんて、独りよがりで見当違いの主張をするんですよねー
相手が自分の主張を容認すると、「俺が助けてやった」って言うんですよ(笑)
まぁ、自暴自棄になってて、「誰彼無く張り倒したい!」って心境の時は、こういう人と呑みに行って、思い切りキレさせていただく、って時以外は、ご一緒したくない呑み相手ですな。。。。
【2006/09/14 Thu】 URL // AE86 #- [ 編集 ]
勉強になりました・・・。
ごぶさたしてます・・・大変でしたね・・・。
僕も反省します・・・。
【2006/09/14 Thu】 URL // masatea #- [ 編集 ]
あーもう、何ていうか・・・
2度目の苦笑の部分で。

「今の言葉、あんたにそっくり返してやるよ」

と言いそうです。無関係の隣のテーブルの客として。
【2006/09/13 Wed】 URL // Atsu #mpMPsidA [ 編集 ]

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