麻婆豆腐がマイブームになったことがあった。
陳麻婆豆腐に行き
会社の前にある中華ダイニングでランチをし
家の近所の中華屋さんを2軒ハシゴし
川崎の300円居酒屋でも注文し
陳健一麻婆豆腐にも行き
自分でも作ってみた。
色々と食べて解ったのは、とにかく、どの店も全て味が違うということだ。
やっぱり、それは家庭料理だからっていうことなのだろうか?
そんな中、フランチャイズの「陳麻家」の銀座三丁目店の前を
お昼休みに通ったら、なんと!ホッピー短冊が貼ってあるじゃーないか!しかも
おつまみ 50円~こ、これは行くしかない!
ということで、その夜、早速、行ってみた。
♂「すんごい安いな!良い店みつけたじゃーん」とホッピー好きに誉められ、まずは満足。
たぶん、そんなに手がこんでいるはずがないとは思うが
小籠包もしっかりスープが入っていて、正直、
本場の有名店の日本支店だというウリの店より美味しいと思った。
だというのに、昼は混んでいるけど、夜は静かなのだよ。
皆、残業前にちょっと坦々麺を食べにくるという感じで
飲み屋としては利用していないようだ。
「夜来ないと、もったいないよ!」なんて2人で盛り上がっていると、とあるカップルが入ってきた。
私の妄想によるとこうだ。
彼は好きな女の子をなんとかデートに誘いたいと思っていたがキッカケがつかめずにいた。
そんなある日、銀座を歩いていたら、辛い麻婆豆腐が食べられる店を発見。
『そういえば、彼女、辛い物が大好きだって言ってたな・・・』それを思い出した彼は、自分は辛い物がイマイチ苦手だと言うのに
入って味を確認してみることにした。
『辛っ!すんごい辛いじゃん!!
これなら彼女は喜んでくれるかも!』彼はこの店に彼女を誘うことを決意する。
♂「○○さん、近くにすんごい辛い麻婆豆腐の店があるんだけど
一緒に行ってみない?」
♀「えーっ、ホント!?行く、行く!私、辛いの大好きなんだー」ってことで、デートの誘いは大成功。
早速、店に行き、注文した麻婆豆腐が運ばれてくる。
♂「ホント辛いんだから!」♀「楽しみ~」
パクリ食べる2人。
♂「辛っ!すんごい辛いよ。汗が止まらない」
♀「・・・」
♂「辛いでしょ?」♀「辛いっちゃー辛いけど」
♂「全然、平気なの?」
♀「平気・・・、普通に辛い」♂「嘘・・・そっか・・・」
2人の会話はそれ以降はずむことはなかった・・・
とまぁ、こんな妄想をしてしまうカップルだったもので
ド「あれは、男の子が女の子を好きだけど、
女の子は興味がないって感じだよねー」♂「うん、だね」
ってな話になった。
どうしたって、彼女が辛くなくて静かになってしまった時点で
場が盛り下がったままにしてしまったら、そりゃイカンだろ。
♂「うっそ、すごい辛いの強いんだね。
他に辛い店知ってたら教えてよー」♀「うん、色々あるよー」
なんて具合に次のデートへつなげられたかも知れないのに・・・
まぁ、あれだけ、女の子に興味が無さそうだと、
次があっても厳しいかも知れないが・・・
と、人ごとだから、こんな風にごちゃごちゃと言えてるわけで、
私だって好きな人の前で上手く振舞える自信なんて全くない。
誰かを好きになった時点で、相手と自分の比較をし
「私なんかを彼ほどの人が好きになるはずない」と自分を卑下してしまうのがいつものことっすから・・・
ったく、どうしたら、平気で「好きです」と言えたり
「落として見せる!」なんて世良正則みたいに思えるのでしょ?
ド「あーあー、あの男の子、振られちゃうのかなぁー?」
♂「あれじゃー振られちゃうだろうね。
俺だったらすぐに落とせるのになぁー(笑)」おっと・・・ すぐ横で言っている人がいた・・・
どうして、そんな風に言えるのか?
暫く、彼を見て勉強することにしよう・・・
■銀座・陳麻家■えっ、つまみが50円から?
「夏にピッタリ!辛い料理とホッピーが楽しめるで賞」
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